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今期アニメ【2019年春】

タイトルに『春』となってますが、今年の4月スタートで今観てるアニメについての記事です。

最近のアニメは1クール(12~13話)3ヶ月が基本で、1シーズン(季節)で括る事ができます。

で、今シーズンに観てるアニメは以下になります。





この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

世話やきキツネの仙狐さん

盾の勇者の成り上がり

賢者の孫

八十亀ちゃん観察日記

ジョジョの奇妙な冒険・第5部、黄金の風

みだらな青ちゃんは勉強ができない

ひとりぼっちの◯◯生活

女子かう生

超可動ガール

ノブナガ先生の幼な妻

なんでここに先生が!?




以上の12本になります。

この中でジョジョと盾の勇者だけは前期からも継続している2クール目以上の作品になります。


【注目作品】

この中で一番、毎週楽しみにしてるのは『盾の勇者の成り上がり』です。

単純に主人公が活躍するだけではなく、一度ドン底まで落とされてから這い上がっていくストーリーが僕好みでした。


『ジョジョ』は今までずっと観てきたから、というのもありますが、元々漫画でちゃんと読んでたのは4部までで、今回の第5部以降はあまりしっかりとは読んでいなかったので、新鮮な気持ちで観ています。


そして自分的に今期のダークホースだったのが、『ひとりぼっちの◯◯生活』です。

元々今期のアニメが始まる前に視聴予定に入っていなかったのですが、なんとなく第1話を観てみたらハマってしまい、毎週楽しみになってしまっている作品です。

「めちゃくちゃ面白いのか?」と言われれば決してそんな事は無いのですが、なんとなく見続けてしまう作品です。




今期のアニメの中で、今一番好きなのは?と問われれば『盾の勇者』と答えるでしょう。

しかし、ダークホースとして紹介した『ひとりぼっち』のような作品こそ、実は一番嬉しかったりもします。

観る予定では無かった、期待していなかった作品が、実はこんなに面白かったんだ!と思わされる瞬間こそが価千金なのだと思います。

今後もこんな『予想外の出会い』を感じたいという、オッサンの感想でした。

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【ゲーム話題】故・菅野ひろゆき作品の紹介

前回、『EVEシリーズ』というゲームの紹介を書きました。

続編の評価はそれほどでもありませんが、初代の評価は「その後のゲーム製作者たちに影響を与えた」と言われるほどの名作で、実際に「EVE burst errorに衝撃を受けた」とインタビューで答えるゲーム製作者、漫画家、クリエイターは数多くいます。

前回の記事でも少し書きましたが、『EVEシリーズ』は最初の『バーストエラー』のみ『菅野ひろゆき』さんが企画・シナリオを担当し、その後のシリーズには関わっていないのです。

ゲームの権利を有する会社がその人気を受けて続編を作っただけ。

しかし、この菅野ひろゆき氏は最初の会社を離れた後も数多くのヒット作を手掛けたヒットメーカーです。

今回はその菅野ひろゆきさんの手掛けたゲームで、僕がプレイした作品のみ紹介していこうと思います。




【DESIRE(デザイア) 背徳の螺旋】

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先に紹介した『EVE』の前に出した作品。

『EVE』で話題となった『マルチサイトシステム』、『ダブル主人公』の雛型ともいえるゲームです。

絶海の孤島『デザイア』で謎の研究をしている施設に取材に来たジャーナリストのアルバート(男主人公)と、その彼女のマコト(女主人公)の2つのシナリオから真相に迫るというストーリー。

『EVE』の時は男主人公と女主人公のシナリオを好きなタイミングで切り替えられましたが、この作品では先に男主人公のシナリオをクリアした後に女主人公のシナリオを見て、最後に黒幕が主人公のシナリオで全ての真相がわかる、という手法でした。



【EVE burst error】

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この作品に関しては前回までの記事を参照してください。



【この世の果てで恋を唄う少女YU-NO】

セガ・サターン版

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リメイク版

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この作品は基本的には『ギャルゲー』ですが、そこに『SF』要素と『ファンタジー』要素も追加した内容です。

通常ギャルゲーというと、一人のヒロインを攻略すると、また次のヒロインの攻略に入るという、やや事務作業的な部分があるのですが、この作品ではただの事務作業とはせず、全てのヒロイン攻略も含めて1つのストーリーになっているという、これもまたゲームだからこそできる面白さを追求した内容となっています。

ちなみにこの作品も近年リメイクされ、今年の1月からTVアニメがスタートしています。



【エクソダスギルティー】

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これは基本的に『ファンタジー』に分類されますが、過去・現代・未来の3つの時代でそれぞれ3人の主人公が真相に迫るという内容でした。



【十次元立方体サイファー】

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とある製薬会社が募集した『治験アルバイト』に集まった数人の男女が、その会場となる館で次々と殺人事件に巻き込まれていくというストーリー。

過去の作品の特徴を大きく分けると『ミステリー』『ファンタジー』『SF』となりますが、この作品は『ミステリー』の雰囲気が色濃く出ています。

しかし!実はこれもシナリオが二種類用意されており、一つは王道ミステリーというエンディングで、もう一つはSFエンディングとなります。



【不確定世界の探偵紳士】
(探偵紳士シリーズ①)

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この作品は、菅野ひろゆきさんにとっては初のシリーズ物。

タイトルからもわかるように、探偵が主人公の『ミステリー』作品です。

シリーズ物なので、このシリーズの世界観について説明します。

このゲーム世界における探偵にはライセンス(免許)が存在し、そのライセンスを発行している組織が一つの鍵となります。

その組織はイギリスに本部があり、世界中に支部が存在します。

組織の名前は、
『International Detective License Association』

通称で『I.D.L.A.』で『アイドラー』と呼ばれています。

アイドラーでライセンスを発行している探偵にはA~Fでクラス分けされており、

最初はクラスF(見習いレベル)からスタートし、クラスCが独立開業を考えるレベル、さらに実績を積み重ねるとクラスB(名探偵レベル)に昇格。

じゃあクラスAは?と言うと、このゲーム内で度々出てくる格言で、「クラスAは単なるクラスBの上ではなく、遥か上」と言われており、まさに名探偵中の名探偵という位置付けで、世界中で30人、日本には2人しかいないとされています。

シリーズ1作目の主人公はその2人の内の1人で悪行双麻(あぎょうそうま)。

こいつはとにかく『悪運』が最悪な男で、「道を歩けば凶悪事件に巻き込まれる」と言われており、常人なら100回は死んでいるような運の悪さを、それを乗り越えられるだけの頭脳と腕っぷしがあるので生き延びてきたという、ややコナン君のようなところがある男です。

本人いわく「降りかかる火の粉を払い続けてきたら、いつの間にかクラスAにさせられていた」とのこと。

そんな運勢最悪の名探偵が主人公のお話です。




【ミステリート 〜不可逆世界の探偵紳士〜】
(探偵紳士シリーズ②)

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シリーズ2作目の主人公は八十神かおる(やそがみかおる)。

名前は日本人ぽいですが国籍はイギリス人で、祖父が日本人の日系三世だそうです。

史上最年少の18歳で世界31人目のクラスAに昇格した天才探偵です。

『女装』という特技をもっていますが、前作の主人公よりはわりとまともに頭脳で勝負する正統派の名探偵です。

前作の主人公が突然失踪してしまい、それを調査するために日本へやってくるというストーリーとなります。



しかしこの2作目『ミステリート』では全ての謎は解明されず、続編の『ミステリート2』で完結するという予定でした。

しかし、なんと残念な事に、『ミステリート2』の開発途中に菅野ひろゆきさんは亡くなってしまわれたのです。

もう10年近く前になりますが、当時は『ミステリート2』の発売時期まで告知されていたのに、なんと立ち消えになってしまいました。

しかし近年、菅野ひろゆきさんの会社のスタッフ達が、実は亡くなる前に大筋のプロットだけは完成しており、それを元に『ミステリート2』を発売すると発表されました。

その話も結構長いこと停滞してはいますが、なんとかそれだけは実現させて欲しいと心から思っています。



『ミステリー好き』、『SF好き』な人はきっとハマるのではないかと思うので、一度お試し頂きたいと思います。

【ゲーム】EVEシリーズの歴史

先日、新作ゲーム『EVE rebirth terror』の感想記事を書いたわけですが、新作だけあってネタバレ禁止のガイドラインがあるため、あまり突っ込んだ話は書けませんでした。

しかし、新作をプレイしていてこの約20年にわたる『EVE熱』のようなものが再燃してしまい、せっかくなので『EVEシリーズ』の歴史を簡単に紹介したいと思います。



1995年
【EVE burst error】(イヴ バーストエラー)

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シリーズ最初の作品であり、これが大ヒットしたからこそ、その後のシリーズ化となったわけです。

最初はPC版の18禁ゲーム、ようするに『エロゲー』だったんですが、エロを抜きにしても面白いというシナリオ、ゲーム性が話題となり、後にエロ要素を省いたセガ・サターン版が発売され、一般に広く知れわたる事になりました。

僕が最初にプレイしたのもセガ・サターン版です。

このゲームが他と違う一番のポイントは、当時としては他に例のなかった『マルチサイトシステム』というもの。

上のパッケージ画像にある二人の人物『探偵・天城小次郎』と『捜査官・法条まりな』という二人の主人公が存在し、それぞれ『小次郎編』『まりな編』という2つのシナリオがあるんです。

この2つのシナリオはどちらを先に始めてもいいのですが、片方だけを進めているとその内ストーリーが進行しなくなります。

なので必ずシナリオをチェンジしてもう一方のシナリオも一定の所まで進めないといけないんです。

そうやって2つのシナリオを交互に読み進めていくと、やがて二人が実は同じ事件に巻き込まれていた事がわかり、終盤では二人の主人公がお互いの情報を交換しあって結末に向かう、という流れです。

この手法は当時はとても斬新なもので、その後のゲーム製作者達に多大な影響を与えたと言われています。

このダブル主人公というやり方、仮に小説や漫画でやったとしても、これほどの面白さを再現するのは難しいと思いますし、ゲームだからこそできる表現を追及したものだったと思います。

その後、続編のシリーズがいくつか出るんですが、どれも評価はパッとしない結果ばかりでした。

と言うのも、この初代のバーストエラーのシナリオ、監督をした人物が菅野ひろゆきさんと言うんですが、この初代以降には全く関わっていないからなんです。

ゲームの権利を有する会社が人気に乗っかって続編を作ったものの、結局は初代に匹敵するには及ばなかったというわけです。

ですが相変わらず初代の評価はべらぼうに高く、数年おきに初代のリメイクも作られ続けました。



2003年
【EVE burst error PLUS】(イヴ バーストエラープラス)

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初代のシナリオ、音楽はそのまま、絵柄をガラッと変更したものになります。

一部の声優さんが変更されており、新たにアニメーションなども追加され、PS2で発売されました。



2010年
【burst error EVE the 1st.】
(バーストエラー イヴ ザ ファースト)

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これはPSPで出たリメイクで、絵柄だけでなく声優も音楽も全て一新。

さらにシナリオも大幅に変更し、せっかく評価の高かった『マルチサイトシステム』を捨て、一本道にしてしまったため、大不評となりました。



2016年
【EVE burst error R】(イヴ バーストエラーR)

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これはPS4、PSVitaで発売されたリメイクで、基本的にセガ・サターン版をそのままで、着色を現代の技術でやり直した形になります。

なので絵柄的には古臭さを感じるのですが、過去のリメイクの中では比較的評判の悪くない結果になりました。


以上が初代『バーストエラー』のリメイク作。

続いて続編を紹介します。



1998年
【EVE The Lost One】
(イヴ ザ・ロストワン)

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これはたしかセガ・サターンとプレイステーションで出ていたと思います。

『バーストエラー』の3年後が舞台となり、主人公は前作の『法条まりな』の後輩で『桐野杏子』と、謎の爆弾魔『スネーク』。

心機一転を狙ったのかもしれませんが、新主人公は前作の『小次郎&まりな』ほどのキャラ的魅力は無く、ただただ残念な内容でした。




2000年
【EVE ZERO】(イヴゼロ)

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これは最初プレイステーションで出て、後にドリームキャストでも出ました。

『バーストエラー』の2年前が舞台となり、『ロストワン』での失敗を教訓として主人公を『小次郎&まりな』に戻しました。

個人的にシナリオもそんなに悪くなかったと思いますが、いかんせん『バーストエラー』の2年前という設定なので、最後まで小次郎とまりなを出会わせる事はできませんし、しかも二人とも『バーストエラー』の時より未熟な面があるという、仕方ないと言えば仕方ない部分もあり、人気作の続編を出すという難しさを感じた一作です。




2001年
【EVE The Fatal Attraction】
(イヴ ザ フェイタルアトラクション)

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こちらは『バーストエラー』の4年後、つまり『ロストワン』の1年後が舞台。

これももちろん『小次郎&まりな』が主人公で、物語序盤の導入部分はそんなに悪くないと思うんですが、後半に進むにつれてだんだん事件の収束のさせかたが雑になっていき、最後はほぼダイジェストのような終わり方という、これまた残念な内容でした。

これは元々は1999年にPC版で『ADAM』という18禁ゲームがあり、それも中途半端な終わり方だったのですが、それに続きのシナリオを追加し、さらに『イヴゼロ』の設定も加味してできた作品でしたので、もう少し時間をかけて内容を練っていればもう少しマシな作品になっていたかもしれないという、またしても残念な一本でした。




2006年
【EVE new generation】
(イヴ ニュージェネレーション)

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今までの続編は『バーストエラー』の⚫年後と、時系列を明確にしていましたが、この作品のみ『数年後』という表記となっており、時系列がはっきりしない続編です。

そして、他の全シリーズともシナリオ的繋がりがほぼ無く、このゲーム単品でプレイしても全く問題ない作りになっています。

ストーリーは結構面白いと思いましたが、先に説明した通りシリーズ的な繋がりがほぼ無いので、『EVE』のタイトルを冠する意味もほぼ感じないという内容でした。



2019年
【EVE rebirth terror】
(イヴ リバーステラー)

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『バーストエラー』の1年後が舞台の最新作です。

こちらの概要に関しては前回の記事を参照してください。


以上が『EVEシリーズ』の歴史の簡単な解説になります。

初代以外はあまり成功してるとは言えないシリーズですが、それだけに初代が凄い名作だったと言えます。

ちなみにその初代『バーストエラー』のシナリオを担当した『菅野ひろゆき』さんは、その後独立して自分の会社を立ち上げ、いくつもヒット作を出しています。

次回は『菅野ひろゆき作品』について語ってみたいと思います。


俺とロッキー

俺と『ロッキー』の出会いは中学1年生の時。

なので1993~1994年頃だったはずです。

テレビで『ロッキー4/炎の友情』がやっていたのを観ました。

けど、最後まで観れなかったのです。

ウチのテレビのチャンネル権は当時親父にあり、親父は野球を観ていました。

しかし途中で親父は寝てしまい、野球中継の後に始まった金曜ロードショーか何かの『ロッキー4』を観たのが最初でした。

当時の俺はボクシングのルールもよくわかってなく、シルヴェスター・スタローンという人物も知りませんでした。

野球中継の後に始まった『ロッキー』もよく知らず、「筋肉ムキムキの外人さんが戦っている映画」くらいの印象でした。

当然、その『ロッキー4』が4作目という事もわからず、なんとくボーッと観てたわけです。

アポロがドラゴと戦うあたりで親父が目を覚まし、チャンネルを変えてしまったので、その日はそこで終わりました。

後日、母親がレンタルビデオ店に連れていってくれた時、「好きなのを選んでいいよ」と言うので、俺は先日の『ロッキー4』を思い出しました。

あの日テレビでやってた映画のタイトルも覚えてませんでしたが、たしか『ロッキー』だったよな、と思い、探しました。

パッケージを見てあの日の映画が『ロッキー4』だったと確信し、「どうせなら1から見よう」と思い、『ロッキー』を借りて観ました。

これが俺にとって、はじめて字幕で観た映画です。

最初の印象は、「あれ?こないだテレビでやってた4よりも地味だな」でした。

ですが、どんどんと引き込まれ、ラストでは号泣していました。

映画に限らず、物語を観て泣いたのはこれが初めての経験でした。

ボクシングのルールもよくわかっていない当時中1のガキが、ボロボロ涙を流して泣いたのです。

子供ながらに「この映画は凄い作品だ!」と思いました。

それからシリーズを全てレンタルで観ました。※当時は5まで

そしてこの映画がアカデミー作品賞を獲得していた事を知り、シルヴェスター・スタローンのファンになりました。

同時にスタローンがラズベリー賞の常連だという事も知り、憤慨もしましたが(笑)

今思うのは、そういった前情報を一切知らずに『ロッキー』という作品に出会えた事、そして、変な前情報を知らずに『ロッキー』という作品を観て、自分の感性のみで感動して泣き、これが素晴らしい作品だと思えた事を誇りに思えます。

当時の俺はいじめられっ子でした。

ですが、この作品に出会ってからいじめられなくなりました。

それは別に俺がケンカをするようになったわけではありません。

俺の中の何かの意識が変わったのだと、今では分析しています。

それまでの俺は、やられっぱなしでしたが、『ロッキー』と出会ってからは「うるせー、やめろ!」と反論するようになりました。

だからと言ってケンカが強くなったわけではないですが、いじめる側からすれば、楽にいじめる事ができるからいじめる対象だったわけです。

それが反発され、いじめる事が楽ではなくなったから、なのではないかと思います。

ロッキーは俺に「感動して泣く心」と「いじめに屈しない勇気」を与えてくれたのです。

それから長い年月が経ち、『ロッキー・ザ・ファイナル』で復活をしてくれて、さらに『クリード』シリーズで、老人になりながらも俺に「人生」を教えてくれています。

俺の親父より2つ年上という事もあり、ほぼ親父と同世代なので、俺のもう一人の親父と思っています。

何か恩返しがしたい。

せめて何か恩返しがしたい。



『ロッキー』シリーズを語る⑧ 【クリード/炎の宿敵】

今回は『クリード/炎の宿敵』のお話です。

第8作目(クリードシリーズ2作目)
2018年
『クリード/炎の宿敵』
(原題:CREED Ⅱ)
監督:スティーヴン・ケイプルJr.
脚本:シルベスター・スタローン
   チェオ・ホダリ・コーカー



いよいよシリーズ最新作についてです。

前作の『クリード/チャンプを継ぐ男』は新鋭の若手監督、ライアン・クーグラーによるものでした。
今作では再びスタローンが脚本を手掛けています。

『ロッキー』シリーズで「やりたい事は全てやりきった」と語っていたスタローンでしたが、新たな世代が『クリード』という新章を誕生させた事で「やりたい事」が芽生えてきたのでしょう。
と言うより、『クリード』の物語を誕生させたのであれば避けては通れない因縁がありますので、これはスタローンでなくても「やらなきゃいけない物語」だったと言えます。
その因縁とはもちろん「ドラゴ」です。

主人公アドニスの父アポロは『ロッキー4』でドラゴと試合をして命を落としたのですから。


『ロッキー4/炎の友情』のレビューの時に書きましたが、『ロッキー4』は僕の中ではシリーズ最低評価の作品でした。
言ってみれば「ロッキーシリーズの黒歴史」です。
ただ、『ロッキー4』を単体として見るのではなく、シリーズ全てを通して「ロッキーの人生」と考えるならば、『ロッキー4』もまたロッキーの人生の中の1ページである、という見方もできます。

シリーズの中で一番、物語性の薄い『ロッキー4』ですが、それでも重要なポイントを挙げるなら

「ドラゴがアポロを殺した」
「ロッキーが敵討ちでドラゴに勝った」

この2点のみです。
それくらい見所の少ない駄作だった『ロッキー4』ですが、親友のアポロが死ぬというのはかなり大きな出来事ですので、できればもっと中身の濃い作品に作り上げて欲しかったという気持ちがありました。

つまり今作は、駄作だった『ロッキー4』の敗者復活戦という意味合いがあるのです。
駄作の中で「親友アポロの死」を描いてしまった過去の失敗をずっと後悔していたスタローンが、新たな若い世代が『クリード』というチャンスを与えてくれた事で今一度『ロッキー4』に物語性を付加させる事ができたというお話です。

そう考えると、今作の中のロッキーの立ち位置とよく似ているじゃないですか。



今作では『ロッキー4』の時にできなかった「物語性」をこれでもかというほど盛り込んでいます。

「アドニスとアポロの親子関係」
「アドニスとビアンカの結婚」
「アドニスに娘が生まれ父親になる」
「アドニスとロッキーの師弟(疑似親子)関係」
「ロッキーとドラゴの因縁」
「クリード親子とドラゴ親子の因縁」
「ドラゴ親子の復讐の人生」
「ロッキーとロバートの親子関係」

ざっと思いつくだけでもこれだけあるのですが、主に「親子関係」、さらに言えば「家族の物語」という言葉でまとめられます。
あまりに要素が多いと作品としてとっちらかってしまいがちですが、広いくくりで「家族」がテーマとなっているため、ストーリーは終始ブレずに進みます。


作品としての感想は先日書いたので、そうではない部分について語りたいと思います。

記事の冒頭で今作の監督、脚本の情報を載せましたが、今回の脚本はスタローンですが、完全にスタローン主導によるものでは無いのです。
共同脚本にチェオ・ホダリ・コーカー、監督はスティーヴン・ケイプルJr.となっています。
スタローンを否定するわけではないですが、若い世代にある程度任せた事が良かったと思います。
聞いた話では、スタローン脚本ではラストの決着はKO勝利の予定だったとのことでしたが、実際の決着はドラゴによるタオル投入エンドでした。
どう考えてもタオルエンドのほうがいいと思います。
最後タオルを投げる直前のドラゴの描写が特に良かった。
コーナーに追い詰められる息子を見る。
客席を振り返ると元妻はもういない。
また息子を見る。
リングの対角線上のロッキーを見て、ロッキーもその視線に気づく。
悲しそうな表情でリングに上がり、タオルを投げる。

アポロの試合の時にロッキーができなかった事を、あのドラゴが息子を助けるためにやったのです。

ボクシングを映像作品にするとして、普通に考えて一番盛り上がる結末はKOだと思いますが、今作に限ってはタオル投入エンドにした事が大正解だったと思います。
この終わり方こそが新しい世代に託した「新たなロッキー」だと思いますし、そして試合後にロッキーはリングに上がらず「もうお前の時代だ」と言って静かに見送る後ろ姿だけで、少し寂しい感じで終わるのもシリーズ初だったと思います。
過去作は全て試合後はテンションが上がる感じで、音楽的にも盛り上げて終わっていましたから。


なんか最後はスタローン脚本にダメ出しを言ったような感じになっちゃいましたが、基本的にスタローンの脚本は好きです。
ただどうしてもある程度の「古臭さ」は出てしまうので、その部分を今回のように若い空気で中和したのは良い判断だったと思います。

スタローンは頭のいい人なので、今回の若い人のアイデアを取り入れた事からも何かを学習しているはずです。
今後予定のある『ランボー5』などの出来が期待できます。


以上!
『ロッキー』シリーズについて、全8回に渡って語らせて頂きました!!

もう細かい事は言いません。

お前らとりあえず『ロッキー』を観ろ!

それだけです!!


プロフィール

マッピー

Author:マッピー
マッピー著
『たまぁに本気でムラムラするブログの書き方』

1260円
フランス書院より
絶賛発売中!!

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