ちゃんと続きます!!【第2話】


前回のお話はこちら ⇒ 【第1話】


この物語は、一部フィクションです。

登場する人物、団体名は架空の名称を使用してますが、

事実を元に製作されております。








4月初旬。


新規オープンする、株式会社 亜成開発、福岡支社。

そこへ赴任してきた、元・山梨支社の尊堂 睦利(温度差)。



初日の夜、その職場のスタッフ全員による

親睦パーティーが開かれた。





博多市内、某・居酒屋チェーン店。



「「かんぱーーーーーい!!」」




乾杯の挨拶を済ませ、ワイワイと賑やかになる。


飲み始めて30分ほど経過した頃・・・




尊堂「・・・皆さんは、何かアダ名とかってあります?」


城井「あ、いいですね!ニックネームのほうが呼びやすいし!

  僕は『しろい せいき』なので、友人からミルクセーキ

  なんて呼ばれてました(笑)」


尊堂「長いなぁ~!じゃあ、『ミルクさん』で!!」


城井「うわぁ、なんか源氏名みたいだ」


尊堂「瀬久原シスターズは?」


萌美「私は学生時代、友達から『モミモミ』って

  呼ばれてましたよ」


紗羽「私は大学時代、『サワりん』とか呼ばれてました」


尊堂「なるほど、『サワりん』と『モミモミ』ね♪」




(へへへ、すぐにお前らのカラダを『サワりん』して、
 ついでに『モミモミ』してやるぜ!!)



大桑「私は一時期、『マツケン』って呼ばれてました(笑)」


尊堂「えっ、なんで?」


大桑「ほら、名前が絵流(える)だから・・・」


尊堂「ああ~、デスノートね(笑)」


汐吹「私は特にアダ名とかで呼ばれた事ないですねぇ~」


栗鳥「私もです。普通に名前で『すみれさん』とか」


尊堂「じゃあ、お2人は普通に名前のほうがいいですか?」


栗鳥「そうですね~、アダ名はピンと来ないかも」






楽しく飲みながら、全員分のアダ名(2名は普通に名前)を

頭の中にインプットする尊堂。





城井「そういう尊堂さんは?」


尊堂「俺は、『どっさん』が多いかな?」


モミ「じゃあ『どっさん』で決まり~!!」





実際は他にも、名前の『睦利』から『ムッツリ』とか

呼ばれる事もあるが、そこはあえて言わなかった。



楽しい親睦会の時間は、あっという間に過ぎていき、

皆、翌日の仕事にそなえて帰っていった。



皆の帰りを見送る尊堂。



(よし。初日の掴みはこんなもんでOKだろう・・・

 さぁ~て、最初の1人目は、何日で落ちるかな・・・?)



夜の博多の街で1人、イヤラシイ笑みを浮かべるのであった。
























が!!























およそ一ヶ月が経過


尊堂は、まだ1人も手を出せていなかった!!




理由はただ一つ。多忙である。



新規オープンの福岡支社の仕事が忙しすぎるのだ。

仕事量に対し、スタッフの人数が足りていない。


あと半月も我慢すれば、少しは落ち着くだろうという

見通しが見えているのが唯一の救いではある。




尊堂(まぁ仕方ない。仕事を疎かにするわけにもいかない。

  それに、この激務によってスタッフ間の信頼関係が

  グッと濃密になれた。仕事に余裕が出てきたら・・・)






一応、先の事も見通したうえで計画は継続中であった。






そんな大忙しの中、彼をイラつかせる存在があった。

亜成開発の各地の支社にいる友人たちである。



尊堂は帰宅後、PCで友人たちとチャットをしてから寝るのが

日課となっていた。






マッピー【東京本社/馬渡】
『どっさん、そろそろ一ヶ月か。博多ッ娘を何人くらい
食ったのかな?』


ファンキー【青森支社/不破木】
『7~8人はイッてるっしょww』


温度差【福岡支社/尊堂】
『いやいや!!忙しくて、それどころじゃ無いんです!!』


TEXママ【テキサス支社/香山】
『まあ・・・温度差さんってば・・・』


温度差【福岡支社/尊堂】
『本当ですって!GWも休めない状況なんですから!!』






尊堂(くっそう、だがあと半月もすれば!お前らの想像通り、

  ウッハウハな博多生活にしてやるよ!!)














場所は変わり、青森県八戸市。


亜成開発、青森支社の不破木 堅助(ふわき けんすけ)。

プロレス好きの彼は、仲間内で『ファンキーガッツマン』と

呼ばれていた。




自宅の部屋でiPhoneを握り締め、チャットをしている途中、



ファンキー【青森支社/不破木】
『でも本当は2~3人くらいは食べ



突然、iPhoneの画面が『着信』という文字に変わる。

誰かから電話がかかってきたようだ。




不破木「はい!」


林「あ、ファンガツさん?こんばんわ~」




電話をかけてきたのは、同じ青森支社の同僚。

林 米子(はやし まいこ)。

仲間内では、ハヤシライス狂の『ババン子』として

親しまれている。




不破木「その声、酔ってんの?飲みすぎんなって言ってるだろ」


林「友達と飲んでました~!連休だし、いいじゃないれふか!」


不破木「いいから、早く帰って寝ろ!!」


林「はぁ~い・・・おぇっ」





通話を終了し、再びチャットの画面に戻る。





ファンキー【青森支社/不破木】
『いや~、急にババン子ちゃんから電話かかってきて・・・』


温度差【福岡支社/尊堂】
『いいなぁ~、ラブコールっすか?』


ファンキー【青森支社/不破木】
『いや、友達と飲んだ帰りみたいで、酔っ払ってました(笑)』


温度差【福岡支社/尊堂】
『ババン子さん、GW満喫してるなぁ~、うらやましい』








不破木「・・・・・・」



不破木は一度、手を止める。


そして再び、iPhoneのキーパッドを押し始める。








※物語の途中ですが、ここでお知らせです。
 この続きを読む前に、↓の動画の再生ボタンを押し、
 是非BGMを聴きながら続きを読んでみてください。












ファンキー【青森支社/不破木】
『その~・・・まぁ・・・GWもいいんだけど、

早く仕事の日にならないかなぁって・・・

思ったりもする。』







温度差【福岡支社/尊堂】
『リアルだな、おいっ!!』


マッピー【東京本社/馬渡】
『甘酸っぱいなぁ。やっぱり同僚の言葉は
重みが違いますねw』


ファンキー【青森支社/不破木】
『いや、違いますって!仕事行きづらくなるわ!!』






不破木「失敗したなぁ~、何であんな事・・・」




ふと時計を見る。夜の22時過ぎ。

ババン子ちゃんは無事に帰れてるだろうか?

さきほどの、酔った彼女の声が思い出される。

体がソワソワする。


急に立ち上がり、気がつくと玄関に立っていた。






娘「お父さん?どこか出かけるの?」


不破木「あ、ちょっとタバコを買いに行ってくるよ」








家を出て、気がつくと全力で走っていた。


5月とはいえ、青森の夜は寒い。


だが数分も走ったら、彼の全身は汗にまみれていた。





不破木「はぁ、はぁ、はぁ・・・」




社会人になり、すっかり運動をしなくなった体。


少しの距離を走っただけで、すぐに息が上がる。




不破木(俺・・・なんで走ってんだ・・・?)




そうだ、なんで走っているんだ?


学生の頃じゃあるまいし、今は車だってある。


疑問に思う頭とは裏腹に、体は走り続けている。


目の前に見えてくる自動販売機。


何か飲み物でも・・・


そう思い、走りながら尻ポケットをさわる。


サイフを忘れていた。





不破木(くそっ、カッコ悪ぃな俺・・・マッピーじゃあるまいし!)







そもそも、どこを目指して走っているのだろう?


ババン子ちゃんがどこで飲んでいたかは知らないのに。


ふと、空を見上げる。





キラキラと輝く星空が見える。



この星空の下、同じ八戸市内にいるのはわかっている。


だが八戸と言っても広い。


やみくもに走っていて、特定の知人に出会う確立なんて


かなり低いだろう。


それでも、もし。もし、彼女に会う事ができたら俺は・・・







そんな奇跡のような偶然が起きるわけが・・・









目の前を霞める、自身の白い息の向こう側に。


いつも会社で見慣れた、よく知った後姿が見えた。




不破木「ば・・・ババン子ちゃん!!」


林「あれ?ファンガツさん?」




まだ酒が抜けていないのか、ゆっくりと振り返るババン子。




林「どうしてこんな所にいるんですか?」


不破木「あ、えっと・・・ちょっと散歩してたんだけど」


林「ええ?この辺ってファンガツさんちから、遠いですよね?」


不破木「あ、うん。実はババン子ちゃん、だいぶ酔ってたし

  大丈夫かなって心配になってさ・・・」


林「あ・・・ありがとうございます・・・」






さっきまで走っていたせいで、どうしても息が荒くなるが

なんとかムリヤリ呼吸を落ち着かせる。

そして、その続きの言葉を口にする。




不破木「もしよかったら、どこかで少し休んでく?」




変に思われないように、極めて平静を装いながら。

するとババン子は・・・








「いえ。そこが家なので結構です」




不破木「えっ?」






ババン子が指差した先には、『林』と表札が。




不破木「あ、あ~、そうね。うん、おやすみ・・・」


林「は~い、おやすみなさ~い」




ペコリと頭を下げて、玄関に入っていくババン子。

それを見送るファンガツ。

ドッと疲れが噴き出してきた。




不破木「・・・・・・」




そして再び、サイフを忘れている事を思い出す。

タクシーも拾えない。

来た道をまた、歩いて帰るのであった。





【つづく】


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コメント

非公開コメント

No title

グッジョブ!!!
やっぱりマッピーさんは素敵だな♪

ってかね。
ドリカムのバックミュージックにより、後半がやたら切ない。。。
空回りっていいっすよね。
恋愛の醍醐味って実はこういう空回りなんすよね。

すげー続きが気になる・・・。
成就して欲しいような、して欲しくないような。。。

ん?ってかぶっちゃけ俺のストーリーいらなくね?

No title

>ん?ってかぶっちゃけ俺のストーリーいらなくね?

温度差さんのコメントに吹きました。
温度差さんの言う通り、まったく別の話になってますよ!!!

だが、それもイイ。
続きガンバッテ書いてください。
必ず書いてください。



No title

なにこれwww
不破木の話になってるじゃないですかw
一昔前のドラマ臭w いいですね♪

>へへへ、すぐにお前らのカラダを『サワりん』して、ついでに『モミモミ』してやるぜ!!
こっちのストーリー聞かせて下さいよ!
てか、1ヶ月も何してんですか温度差さん!!
もっとヤル気出して下さいよ!!w

これを読んだファンガツさんが
「クソマッピーめ」と言っていました。
クソマッピーに改名なさったのでしょうか?w

No title

ドリカムの曲で気分を盛り上げる演出がすごいww
何ドラマチックにしちゃってるんだ?
でもハマったww
女の人ってね、その時のシチュエーションで
流れてる音楽が心のずっと奥に残ってるんですよ。
で、月日が経過し全然別のシチュエーションで
その音楽が流れてくるとね、当時の頃を懐かしむし、
人によっては切なくさせるんだって。
なので、この「7月7日晴れ」がどこかで聞く機会があるとしたら
この物語を思い出すんだろう・・・というハナシ。
この会社の人達、ちゃんと仕事してんの?ってギモン。

No title

あれ程言ったのに!!!!!!

>場所は変わり、青森県八戸市。

ここで、すっげぇ嫌な予感したけど、
案の定だよ!!!

いや、トータルとしてストーリーは面白かったけどさ・・・
途中に実話挟むなよ!!!!!!

Re: No title

>園田さん


何を言ってるんですか。
温度差さんのストーリーは必要ですよ!!

アレがある事によって、ファンガツさんが安心して
第2話を読み始める事ができるんですよ!!
もし温度差さんの話が無かったら、ファンガツさんは
冒頭部分から警戒して読む事になるでしょ?

ちゃんと意味があるんですよ♪

Re: No title

>渋谷店さん


今回のシリーズには、明確な主人公はいません。

登場人物全てが、主人公のつもりです。

なので先々は温度差さん以外にもたくさん登場
させる予定なので、もしかしたら渋谷店さんも・・・

Re: No title

>ババン子さん


>へへへ、すぐにお前らのカラダを『サワりん』して、ついでに『モミモミ』してやるぜ!!
>こっちのストーリー聞かせて下さいよ!

え?そっちのストーリーでいいんですか?
おっかしいなぁ~、女の子には今回の話のほうが
ウケるかと思ったんだけどなぁ~。

ファンガツさんの「クソマッピーめ」は照れ隠しですから。

実際は、「クソマッピーめ」っていう
ニュアンスですから。

Re: No title

>ponさん


女性だけじゃなく、男もそうですよ。

その時々に流行ってた曲、たまたま流れてた曲とか
耳にすると、ふとその時の事を思い出します。

今回の元になったファンガツさんのツイッターを見た時、
なぜか僕の頭の中では「7月7日、晴れ」が流れてました(笑)

Re: No title

>ファンキーガッツマンさん


すんません!!実話挟んじゃいました!!

ファンガツさんがサイフ忘れて、夜中に
ババン子ちゃんのもとへ走り出す場面・・・
そこだけ実話でしたもんね!!(笑)

No title

うむ。確かに。
伏線の張り方に素直に納得・・・ってか感心しました!

Re: No title

>園田さん


でしょ?いい伏線だったでしょ?
プロフィール

マッピー

Author:マッピー
マッピー著
『たまぁに本気でムラムラするブログの書き方』

1260円
フランス書院より
絶賛発売中!!

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