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『ロッキー』シリーズを語る⑤ 【ロッキー5/最後のドラマ】

今回は『ロッキー5』のお話です。

第5作目 1990年
『ロッキー5/最後のドラマ』
(原題:ROCKY Ⅴ)
監督:ジョン・G・アビルドセン
脚本:シルベスター・スタローン



前作の『ロッキー4/炎の友情』がシリーズ最高評価の作品なのに対し、こちらはシリーズ最低評価の作品です。

理由としては……う~~~ん……ロッキーが最後までボクシングをしない上に、ラストはストリートファイトで終わるし、全体的に地味だからだと思います。

ですが、僕の中の評価は『ロッキー4』よりはるかに上です。
『ロッキー3』から『ロッキー4』にかけてロッキーがどんどん「ヒーロー化」していき、個人的に「こんなのロッキーっぽくない」と思っていただけに、「やっとロッキーらしさが戻ってきた!」と嬉しかった作品です。


ストーリーの大筋としては、ドラゴとの試合後に体に異常を感じたロッキーは引退を決意。
その直後、財産管理を任せていた経理士が裏切って財産を失い破産。
仕方なくフィラデルフィアの街に戻ってきて、ロッキーは昔のミッキーのジムで若手を育てるトレーナーになる。
ロッキーに憧れて弟子入りしてきたトミー・ガン(トミー・モリソン)を育てるが、そのトミーは悪徳プロモーターに騙されてロッキーと仲違いする事に。
最後はロッキーとトミーのストリートファイトでエンディング。


これは僕の予想というかなんというか、脚本のスタローンも僕と同じ気持ちがあったのではないでしょうか。
『ロッキー4』までで、あまりにもロッキーがヒーロー化し過ぎてしまったのをなんとかしたかったのでは?
それをリセットする意味でも無理矢理ロッキーを破産させてフィラデルフィアに帰らせたのではないでしょうか。

『ロッキー5』のメインテーマとしては、引退後のロッキーの第2の人生のスタートと、息子ロバート(セイジ・スタローン)との親子関係についてのドラマです。

余談ですが、これまでのシリーズでのロッキーの息子役は全て違う子役でしたが、この5作目のみスタローンの実の息子、セイジ・スタローンが息子役を演じています。
※スタローンは3度の結婚をしているのですが、セイジは最初の奥さんとの間の子供で、この5作目の数年前に離婚していて、息子との間に若干の溝があったそうです。

それを踏まえての親子の物語であったと考えると、ここでもやはりスタローンはロッキーの人生に自分の人生を反映させて脚本を書いていたのでしょう。


この『ロッキー5』で一番好きな場面は、『ロッキー3』で他界したミッキー(バージェス・メレディス)が回想シーンで再登場するところです。

ちょっと長くなりますが、そのミッキーのセリフです。


「お前が俺の前に現れてくれなきゃ、俺はとっくに死んでただろうよ。人は『もう生きていたくない』と思った時、不思議と死んじまうもんだ。歳をとっていろんなものを失い、友人を失い、何もかも無くなった挙げ句にこう言う。『俺は何の為に生きてるんだ?』って。お前が俺の生き甲斐だ。長生きしてお前が成功するのを見届けたい。それまでは俺は死なん。だからお前も約束しろ。その時までにリングの上だけでなく、リングの外でも立派な人間になってみせろ」

<中略>ロッキーにグローブの形のペンダントをプレゼントする

「これを身に付けてると、お前の肩に天使がとまってくれる。お前が打ちのめされて『もうダメだ』と諦めかけた時、その天使がお前の耳元でこう囁いてくれる。『立て!この腰抜け野郎!お前はミッキーに愛されてるんだぞ!!』ってな」

そしてこの出来事を思い出したロッキーが「天使はアンタだよ」と呟く。

この一連のシーンで号泣しました。

評価の低いラストのストリートファイトのシーンですが、この時一度ダウンしたロッキーが再び立ち上がる直前でミッキーの幻が現れ、「立て!この腰抜け野郎!お前はミッキーに愛されてるんだぞ!!」のセリフを言うのです。
ここでロッキーにとってのミッキーこそ天使だったのだというのを表現していたわけです。




この『ロッキー5』は1990年で、一応この次に6作目の『ロッキー・ザ・ファイナル』が作られるわけですが、それは2006年で16年後となります。
つまり長い間『ロッキー5』がシリーズの最終作であり、スタローンの年齢的にも「もう続編は無いだろう」という空気だったわけで、世間的には「ロッキーシリーズは最低の締めくくりだった」という評価が長く続く事になりますが、当時の僕の評価としては、
「ロッキー4で駄作となってしまったものを、ロッキー5でなんとか綺麗に締めくくってくれた」という感想でした。
それだけに『ロッキー5』の評価が世間的に低いのが納得いかなかったのを覚えています。


スタローンもずっと納得できていなかったのでしょう、16年の時を経て、ついに『ロッキー・ザ・ファイナル』が作られます。

次回はいよいよ『ロッキー』シリーズの最終作、『ロッキー・ザ・ファイナル』について語ります。


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