疑似体験型AVブログ
ある日、仕事帰りの帰り道。
マッピーは溜息を一つついた。
「…はぁ」
溜息の理由は仕事の事じゃない。
『疑似体験型AV』
このキーワードで自分のブログが
検索でヒットしてしまったからだ。
そして、その事を知ってしまったからだ。
そうさ!たしかに俺は【お下劣】さ!
その事は否定しないさ!!
でもブログは…
ブログだけは…
健全な【お下劣】だったろう?
今までさんざんネタにしてきた
検索ワード『ムッツリスケベ』を
2段飛ばしくらいで超越しちまったよ!
『疑似体験型AV』
…こりゃぁもう、腹をくくって、
【お下劣】の最下層まで堕ちるしかないのか。
「………ん?」
ふと顔を上げると、目の前に明るい建物が。
どうやらレンタルビデオ店らしいが…
「あれ?こんな所にこんな店あったっけ?」
店の看板には『GOKURAKU』と書かれていた。
まぁいいや、気分転換に中を見てみよう。
店内に足を踏み入れる。
なんて言うか…静かだ。
客は誰もいない。
結構きれいな店内なのに…
ラインナップが悪いのかな?
おかしな違和感を感じつつ、店内を歩いて回る。
そういえばこの店…映画とかのビデオが無い。
あるのはアイドル系のビデオばかり。
そして奥にあるアダルトコーナー。
なるほど。そういうの専門の店なのか。
そっち系の店にしては店内も上品な感じだが。
僕はそのままアダルトコーナーへ入ってゆく。
いくつかパッケージを眺めていて、ふと気づく。
この店…女優モノしか置いてないな。
他の店と違い、ジャンル分けが無い。
そんなところにこだわってんのか。
そしてもう一つ気づく。
どの女優も聞いた事の無い名前ばかりだ。
無名の娘にこだわってるのかな?
そして一本のビデオの前で足が止まる。
この娘、可愛いな。
タイトルは『なぐさめてあげる♡』
名前は…天野あい。やっぱり聞いた事無い。
「そのコが気に入ったのかな?」
突然話しかけられ、ビクッとして振り返る。
いつの間にか背後に老人が立っていた。
「あ、お店の方ですか?」
しかし老人は答えず、一人で話し始める。
「この店はのぉ、純粋(ピュア)な心の持ち主しか
入る事はできんのじゃよ。そう、たとえば…」
そう言って老人は俺の目を覗き込む。
「健全な【お下劣】を目指しているのに、理解されない。
そして『疑似体験型AV』なんてキーワードで
自分のブログが検索ヒットし、心を痛めるような
そんな純粋な人間だけにの…」
な、なんだこの爺さん!
なんでそんな事まで知ってるんだ!?
するとお爺さんはニコッと微笑み、カードを出した。
「この店の会員証じゃ」
「あ、あの入会金は?あとお会計を…」
だが何も答えず、店の奥の部屋へ入って行ってしまった。
え…タダでいいって事…?
俺はその奇妙なレンタル店で、ビデオを借りて店を出た。
そういえば昔、そんな漫画があったよな。
奇妙なビデオ屋で借りたビデオを自宅に帰って再生すると、
テレビの画面から女の子が出てくるって話。
「まさか…そんな非現実的な話が…」
そう思いながらも、自宅へ戻るその足は
自然と早くなってゆく。
ポケットから鍵を取り出し、鍵穴に差し込もうとするが、
なかなかいつものように入ってくれない。
クソッ!何をあせってるんだ、俺は!!
そしてドアを開け、中に入り、鍵を閉める。
部屋の明かりをつけ、テレビのスイッチを入れる。
そしてカバンの中から借りてきたビデオを取り出す。
あ………
「ビデオデッキ、無いや…」
…なんで今時、DVDじゃないんだよ!!
マッピーは溜息を一つついた。
「…はぁ」
溜息の理由は仕事の事じゃない。
『疑似体験型AV』
このキーワードで自分のブログが
検索でヒットしてしまったからだ。
そして、その事を知ってしまったからだ。
そうさ!たしかに俺は【お下劣】さ!
その事は否定しないさ!!
でもブログは…
ブログだけは…
健全な【お下劣】だったろう?
今までさんざんネタにしてきた
検索ワード『ムッツリスケベ』を
2段飛ばしくらいで超越しちまったよ!
『疑似体験型AV』
…こりゃぁもう、腹をくくって、
【お下劣】の最下層まで堕ちるしかないのか。
「………ん?」
ふと顔を上げると、目の前に明るい建物が。
どうやらレンタルビデオ店らしいが…
「あれ?こんな所にこんな店あったっけ?」
店の看板には『GOKURAKU』と書かれていた。
まぁいいや、気分転換に中を見てみよう。
店内に足を踏み入れる。
なんて言うか…静かだ。
客は誰もいない。
結構きれいな店内なのに…
ラインナップが悪いのかな?
おかしな違和感を感じつつ、店内を歩いて回る。
そういえばこの店…映画とかのビデオが無い。
あるのはアイドル系のビデオばかり。
そして奥にあるアダルトコーナー。
なるほど。そういうの専門の店なのか。
そっち系の店にしては店内も上品な感じだが。
僕はそのままアダルトコーナーへ入ってゆく。
いくつかパッケージを眺めていて、ふと気づく。
この店…女優モノしか置いてないな。
他の店と違い、ジャンル分けが無い。
そんなところにこだわってんのか。
そしてもう一つ気づく。
どの女優も聞いた事の無い名前ばかりだ。
無名の娘にこだわってるのかな?
そして一本のビデオの前で足が止まる。
この娘、可愛いな。
タイトルは『なぐさめてあげる♡』
名前は…天野あい。やっぱり聞いた事無い。
「そのコが気に入ったのかな?」
突然話しかけられ、ビクッとして振り返る。
いつの間にか背後に老人が立っていた。
「あ、お店の方ですか?」
しかし老人は答えず、一人で話し始める。
「この店はのぉ、純粋(ピュア)な心の持ち主しか
入る事はできんのじゃよ。そう、たとえば…」
そう言って老人は俺の目を覗き込む。
「健全な【お下劣】を目指しているのに、理解されない。
そして『疑似体験型AV』なんてキーワードで
自分のブログが検索ヒットし、心を痛めるような
そんな純粋な人間だけにの…」
な、なんだこの爺さん!
なんでそんな事まで知ってるんだ!?
するとお爺さんはニコッと微笑み、カードを出した。
「この店の会員証じゃ」
「あ、あの入会金は?あとお会計を…」
だが何も答えず、店の奥の部屋へ入って行ってしまった。
え…タダでいいって事…?
俺はその奇妙なレンタル店で、ビデオを借りて店を出た。
そういえば昔、そんな漫画があったよな。
奇妙なビデオ屋で借りたビデオを自宅に帰って再生すると、
テレビの画面から女の子が出てくるって話。
「まさか…そんな非現実的な話が…」
そう思いながらも、自宅へ戻るその足は
自然と早くなってゆく。
ポケットから鍵を取り出し、鍵穴に差し込もうとするが、
なかなかいつものように入ってくれない。
クソッ!何をあせってるんだ、俺は!!
そしてドアを開け、中に入り、鍵を閉める。
部屋の明かりをつけ、テレビのスイッチを入れる。
そしてカバンの中から借りてきたビデオを取り出す。
あ………
「ビデオデッキ、無いや…」
…なんで今時、DVDじゃないんだよ!!



