第4回リレー小説 【第3話】

プロローグ:

プロローグの名の下に縛りを無視するファンガツ(戦闘シーン入れろよ)


第1話:ユーキャンの通信講座で穴あけ能力検定に合格しててよかったな

第2話:涙の数だけ強くなれるよ。でも『涙』という漢字が書けないの













【第3話】






どこまでも、どこまでも

広大な地下迷宮のように広がる地下通路。

地図も持たない一人の人間には、その広さは計り知れない。



そんな地下の牢獄に閉じ込められた男がここにも一人。






実験体 No.006

宝 淋喜(ポウ・リンキー)







「この通路は一体どこまで続いてるんだ・・・」




別の場所で目を覚ました実験体たちと同じく、ポウもまた

彼らと同程度の情報しか無い状態で地下施設内を彷徨っていた。




だが幸いにも彼はまだ一度もゾンビに遭遇する事なく、目覚めてから

かれこれ3時間ほど施設内を歩き続けていた。


そして、これまでの細長い通路を抜け、巨大なホールのような空間に

たどり着いたのであった。







「なんだ・・・?この、馬鹿デカイ空間は・・・」






突如、目の前に現れた巨大な空間。


大き目のサッカー競技場がまるごと一つ入りそうな広さだ。

それほどの広大なスペースに・・・何も無い。


いや、厳密に言えば無くは無い。


周囲の壁の至る所に穴がいくつも開いている。

あれらの穴一つ一つも、自分が通ってきたのと同じ通路なのか。



薄暗い巨大空間の壁に密集する、通路の穴。

それらを眺め、ポウの頭に蘇る言葉は、





























































itoyouji1.png












ポ「おいっ!!」













はい?






ポ「せっかくイイ感じの導入だったのに、なんだよ!?

  なんでこのタイミングで『糸ようじ』出すかな!?」





あの・・・すっごい気に入っちゃったもので・・・




ポ「それと何やねん、俺の設定?なんで中国人やねん?」




それはまぁ・・・別にいいじゃないですか。




ポ「どうせアレやろ?『世界の偉人シリーズ』で考えてたネタ

  そのまま使っただけやろ!?なぁ」





そんな・・・バラす事・・・ないやろ!!




ポ「何を半ギレしとんじゃコラァ!!」




それじゃあ一個言わせてもらいますけど




ポ「なんや、言うてみぃ」









登場人物とナレーションが会話するって、どうなんでしょ?(笑)






ポ「お前が言うな!!」






そんなやり取りをしているポウの目の前の通路から

突如、3体のゾンビが現れたのであった!!



ポ「いきなり本編に戻るんかい!!まぁええわ・・・よぉし、

  どっからでもかかってこいや!!」






だが、ポウはまだ知らなかった。ゾンビには物理攻撃が通じない事を。

ゾンビを倒すには、ボケて笑わさなければならないのだ!!




ポ「えっ!そうなの!?」




あっ、勝手にナレーション聞かないでください。





ポ「よぉ~し、そうとわかれば・・・どのボケにしようかなぁ~」





卑怯な手段により、ゾンビの弱点を知ったポウ。

自分の過去のヒットボケの中から、何を出そうか考えていた。

そしてついにゾンビとの距離が縮まる。




ポ「これに決めた!いくぜぇ~~~~」




考えた末にボケを決めたポウ。


近づいて来るゾンビに狙いを定め、大きな声で叫ぶ。








































kobayasiseiyaku.png






















itoyoujiyoko.png














ポ「待てや!!」









・・・ごめんなさい、つい(笑)





ポ「あ、ゾンビさんもちょっとタイム!!待っててね」



ゾンビ「がう・・・」



ポ「お前・・・ここから俺の見せ場やったんと違うんか?

  ナレーションが登場人物の見せ場奪うなや!!」






はい・・・まぁ。でもその、『糸ようじ』やりたいなぁって。





ポ「そんなに『糸ようじ』やりたいんか?」




えっ?やってもいいんですか?




ポ「俺ももう、怒るの疲れたわ。だったらやればエエやん。

  その代わり、俺の代わりにゾンビ倒せよ、お前が!!」






えっ?ナレーションがゾンビ倒すんですか?





ポ「『糸ようじ』やりたいんやろ?」





はい!とっても!!




ポ「『糸ようじ』ネタに自信あんねやろ?」




まぁ、はい。




ポ「だったら俺の代わりにゾンビ笑わせてくれや!!

  そしたら俺も楽できるし!!それで許したるわ」






ただその・・・ナレーションがゾンビと戦うって・・・

これってアリなんですかね?






ポ「お前が言うな!!」







と、そんなやり取りをしている間に、近くまで接近しているゾンビ。

だが、そんな状況にあってもポウは余裕の表情。

それもそのはず。今回彼は自分が戦う事を放棄しているのだ。

戦う役目をナレーションに任せてしまっているのだ。


だがこれは、彼とナレーションの間に芽生えた強い絆の証でもある。

彼は己の命運を、信頼するナレーションに預けたのだ!!

ならばナレーションもそれに応えねばならない。



だが大丈夫!!絶対に大丈夫だ!!

『糸ようじ』ネタは鉄板だ!!そうそうスベるはずが無い!!

だからこそポウも己の身を預ける気になったのであろう。





ポウ「来たぜ・・・お前の『糸ようじ』に任せたからなッ!!」





急接近するゾンビ3体。

そのゾンビ達に与えるレクイエムはこれだ。

心して聞くがいい。





















































asei.jpg















あっ、間違えた!!







ポ「おいっ!!って、うわぁあああ!!」







卑劣なゾンビ達。

油断していたポウの一瞬の隙を狙い、攻撃してきたのであった。

ポウは為す術も無いまま、ゾンビの群れに襲われるのであった・・・











一方その頃、ゾンビを怒らせて逃げ惑うpon達4名。



なんとかゾンビを撒いて逃げ切る事ができた。

闇雲に走り続けた彼らだったが、何かの部屋に辿り着く。






クッタ「ここは・・・休憩室のような部屋だな」



pon「そうだね・・・」







ソファーにテーブル、冷蔵庫、簡易ベッドなどがあり、

おそらく研究者たちの休憩室なのであろう。

冷蔵庫の中には少しだが食料や飲み物もある。


部屋の奥にはトイレやシャワールームもある。


休憩室のドアには丈夫な鍵も取り付けてあるし、ドアも分厚い。

もしゾンビに襲われても、多少は持ちこたえる事ができそうだ。




偶然だがこの安全そうな部屋に辿り着く事ができた4人は、

同時にその安心感から、急に疲れが湧き出てくるのであった。






クッタ「よし、せっかくだから少し体を休めよう」




伴子「じゃあ私、奥のシャワー使わせてもらいます」




pon「じゃあ私はベッドで少し休ませてもらうね」




クッタ「じゃあ俺とマッピーは冷蔵庫の中の食料を食べながら

    起きて見張りをしておこう」




マピ「う、うん!!」

















B級ホラー映画によくある、『中だるみ』。


緊張の続く展開から開放され、ホッとした状態で

平和的にシャワーを浴びる馬場伴子。


体の疲れを癒す温かい湯が伴子の全身を濡らす。一時的に恐怖を忘れ、

穏やかな気持ちでシャワーを全身で受け止めるのであった。



そんなお約束なシャワーシーンが突然!!


このあと、まさかあんな事になるなんて!!






第4話に続く


ババン子さん改名手助け委員会

皆さん、こんにちは。



最近、皆さんもお気づきでしょうが、

ファンガツさんのブログなどにババン子さんがコメントの際、



ババン子(改名検討中)



という、カッコ書きが目に付きます。



ついにババン子さんが自らの名前を考えるのか!!

興奮して夜も寝付けないせいで、僕の睡眠時間は8時間ほどです。


どんな名前になるのかな?と、期待に胸と股間が膨らみますよね。


そこで。


仲間意識・団結力が強い」のが僕らボケ職人じゃないですか?


なんとかババン子さんがご自身の新ネームを考えて頂くにあたり

何か協力はできないだろうか?と思うわけです。


とは言っても、ここでいくつか候補を出して投票でもしたところで

それは「ババン子さんが自分で考えた」事にはなりません。

なので今回の記事は、最初に言っておきますが答えは出しません。

あくまでもババン子さんに良い名前を考えてもらう参考になれば・・・

という程度に留めておこうと思います。




それではここに、「ババン子さん改名手助け委員会」の発足です!




まず最初に、何名かの女性職人さんの名前を見てみましょう。



・pon

・きゃらめる

・TEXママ

・おきゃんT

(敬称は省略させて頂きます)



アルファベット、ひらがな、カタカナ・・・

色々とありますが、まず1個、共通点を発見しました。

それは、「濁音が含まれていない」という事。

女性の心理的なモノなんでしょうか?

たしかに濁音が無いほうが響きとして可愛らしい感じがします。

そもそも「ババン子」は本人が考えたわけじゃありませんし、

ってゆーか名付けたのはたしか取鳥さんでしたもんね?(笑)



なのでまずは推奨その1

濁音を含まない名前が良いのでは?



続いて、さらに女性職人さんの名前を見比べてみましょう。

もう1つ気づく点・・・それは「漢字が使われていない」事。

これもたしかに、漢字が含まれていると固いイメージがありますね。



なので推奨その2

漢字を含まない名前が良いのでは?

補足しますと、本来は漢字表記するような言葉であっても、

それをあえて漢字ではなく、ひらがなやカタカナで表記するとか。

例として、「渋谷店」⇒「シブヤテン」とか。





この2点を踏まえた上で、例えばですがこんなのはどうでしょう?

申し訳ありませんが、おきゃん姐さんを例えに使わせて頂きますが、


例1:おパンT



どうでしょう?ひらがな、カタカナ、アルファベットを複合的に使い、

尚且つ、濁音も漢字も含まない。







またはお師匠様の名前を少し受け継ぐ形にするならば・・・


例2:パンティー・キャッツまん


「まん」がひらがなになってる所がポイントです。




さて、さすがに上の2つは既存の職人さんの名前をモジッてますので

ありえないと思いつつの例え話でしたが、意図は伝わったでしょうか?



そして最後に、推奨その3

既存の職人さんと違った方向性を



先ほど渋谷店さんを例に出して「シブヤテン」とか・・・と書きましたが、

そんなノリで、例えば凝った名前でなくとも、よくある名前なんかを

ひらがなやカタカナにするだけってのもアリじゃないか?と思うのです。

ベタなところですと、「佐藤」⇒「サトウ」とか。

または「井上」⇒「イノウエ」、または「INOUE」とか。

一見フツーの名前でも、カッコ良く、または可愛く見えるかもしれません。





そこで僕のオススメなんですが、このプロ野球選手を知ってますか?


img205.jpg





現在は引退してますが、中日、西部で活躍していた選手で、

正津 英志選手といいます。



この人の苗字をカタカナにして、


ショーツとかいかがでしょうか?






さてさて、色々と意見を書かせて頂きましたが、これはあくまで参考。

実際に決めるのはババン子さん本人。


満足のいく名前を考え付かれる事を期待しております。


1年3ヶ月ぶりの復活

皆さん、こんにちは。


僕の名は茂仁田 検索(もにた けんさく)です。

およそ1年3ヶ月ぶりの登場です。


僕の事をお忘れ、または知らないという方は、

コチラの記事をご覧ください。


2010年9月13日の記事


思い出して頂けましたか?




インターネット検索をこよなく愛する漢(おとこ)です。




さて、先日青森に住む熱い漢が、こんな記事を書きました。



これはもう、僕の検索魂がムラムラとフル勃起してしまいます!!




さて、どんな検索ワードで辿り着いてやろうか・・・?

くっくっくっく・・・





まずは無難なところからイッてみようか?



半勃起ー ガッツマン



くっくっく、やはりヒットしたな。



次は・・・


なんか、半勃起で検索できるブログ無いッスか?

ブログタイトルをイジッたお約束ワード。

まぁコレは当然ヒットしますわな。





じゃあ、ここらで川柳でも詠んでみますかな?



ケンスケが ババン子ちゃんで 半勃起


はい、ヒット!・・・うむ、なかなか雅(みやび)である。




さて・・・ラストはどんな言葉がいいだろう?

う~む・・・・・・・

そうだ!!ケンスケさんと言えばアレじゃないか!!








uta07.jpg

ババン子ちゃん!これが半勃起だお!



あっはっはっは!!これまたヒットだぜ!!






これからも検索ワードに磨きをかけていくぜ!!




以前、取鳥さんのブログに辿り着こうとして、

何故かguppyさんのブログに辿り着いてしまったワード、

気になる卑猥職人のひだひだをお下劣になめろう

を超えるような検索ワードでファンガツさんのブログに

辿り着いてやるぜ!!



リレー小説【第二部】第三話

これまでのお話

第一部プロローグ :聖マリアンヌスって!!!
第一話 :長げーよ!!
第二話 :東京では、なんかスンマセンでした
第三話 :ボヨヨン♪ボヨヨン♪
第四話 :ブログの指の写真でご飯三杯食べました
第五話 :お前、死んでしまえ!!!
第六話 :馬渡は静かに暮らしたい
第七話 :pon!っと。 そして 伝説へ…
第二話プロローグ :リンクまつり開催中
第二部第一話 :カマキリハッキリこれっきり
第二部第二話 :中央ブリーフ連盟、略して「中ブ連」






ジャンゴ「さぁ~どうした?いつまで引っ張るつもりだ?」


温度差「くっ・・・くそぉ・・・」


ジャンゴ「引っ張って次の作者に無茶ブリするのも一つの手だが、 
   読者からは「何も思いついてないな?」とバレるぞ?」


温度差「うう・・・ボケての『ボ』・・・」




その時、こちらに向かって駆けてくる足音が響いた。
温度差は天の助けか?と期待の眼差しを向ける。
そしてその足音の正体は、ジャンゴの手前で止まった。



ジャンゴ「どうしたんだ?マッピー。そんなにあわてて」


マッピー「はぁ、はぁ、ニュースだ!これを見てくれ!!」



マッピーは手に雑誌を持っていた。それをジャンゴに手渡す。



ジャンゴ「今日発売の『エロイデー』じゃないか?コレがどうした?」


マッピー「それの特集ページを読んでみてくれ!」


ジャンゴ「いいけど、温度差のあいうえお作文が終わってからな」


温度差「覚えてたのかよおおおおっ!!」


ジャンゴ「当たり前だ!またうやむやにしてたまるか!!」


温度差「でもほら!ビッグニュースみたいだいしさ、ねっ?
   そっちを先に見てみようよ!!」


ジャンゴ「安心しろ、雑誌は逃げたりせん!!」


温度差「なんで今回に限ってそんな正論っぽいの!?」


マッピー「まぁ俺も温度差の手助けするのはシャクだしな~」


温度差「助けようよ!!」


ジャンゴ「仕方ねーなー。あいうえお作文の代わりに、何か
   一発ギャグをやったら雑誌の話題に変えてやるよ」


温度差「ええ~?一発ギャグって・・・僕そういうキャラじゃ・・・」


ジャンゴ「あるだろ?何かさぁ、ほれ!」


温度差「よ、よぉ~し・・・それじゃあ、せーの・・・」











どっさんの

必殺!肩愛撫!!
























ジャンゴ「・・・で?ニュースって何?」


温度差「シカトかよっ!!」


マッピー「まず特集ページを見てくれ」






特集ページの見出しにはこう書かれていた。

『あの男がついに逮捕!!裁きの時は来た!!』


・・・それだけだった。







ジャンゴ「いや、『あの男』って誰だよ?」


マッピー「次のページを見れば写真が載っている」




ジャンゴはパラッとページをめくる。










2011-10-02 21_56_05




ジャンゴ「顔が隠れてるじゃねーか!!」


マッピー「そりゃ、顔を出すわけにはいかないだろ」





写真の下にはこう書かれている。

『あの男が夜の歌舞伎町に現れた!!』

そしてさらに、もう一枚。





2011-10-02 22_26_42




ジャンゴ「この手前の、胸を揉まれてる人物は?」


マッピー「被害者のいんでい氏だ」


ジャンゴ「この写真も顔が隠れてるじゃないか。被害者はともかく、
   この後ろのオッサンは顔をさらすべきなんじゃないか?」


マッピー「たしかに性犯罪者だから顔をさらすべきかもしれんが、
   ここはネット上だしな。そういうわけにもいかんだろう」


ジャンゴ「ん?ネット上?これは雑誌じゃないか」


マッピー「おっと間違えた!今のは忘れてくれ!!」


ジャンゴ「で?結局ニュースってのはこれか?この写真のオッサンが
   逮捕されたのがビッグニュースだっていうのか?」


マッピー「そうだよ!驚かないのか?」


ジャンゴ「いや、だって顔が隠れてるし!誰なのかわかんないし!」


マッピー「仕方ない・・・じゃあ、もう一枚ページをめくってみろ」




もう一枚ページをめくる。

するとそこには、さっきの男の似顔絵があった。













ジャンゴ「取鳥のHIWAIじゃないか!!」


マッピー「そうだ。ヤツがついに逮捕されたんだ。その雑誌によると
   どうやら明日、裁判が行われるらしい」


ジャンゴ「ふふふ・・・そうか!ヤツがついに捕まったのか!!
   いいぞ!これはめでたい!!はーっはっはっはっは!!」





温度差は何が起きているのか理解できなかったが、
どうやらジャンゴにとって嬉しい出来事が起きたようだ。




ジャンゴ「よし、そうとなったらこんな事してる場合じゃない!!
   俺が今すべき事は・・・!!」


マッピー「ああ!!俺も手伝うよ!!」














ジャンゴ「はい、温度差!ボケての『ボ』!!




温度差「そこに戻るのかよっ!!」




<続く>


リレー小説 第2話

プロローグ:http://urafgm.blog69.fc2.com/blog-entry-425.html

第一話:http://ameblo.jp/stuckup/entry-11030109545.html






「破壊王・・・?馬渡さん、知り合いですか?」


久田須は恐る恐る馬渡に質問する。
だが、馬渡は険しい表情のまま、久田須の質問には答えない。

「ま、馬渡さん?」

「どうした破壊王?俺との感動の再会が嬉し過ぎて声も出ないか?」


そこでようやく馬渡が口を開いた。





「えっと・・・お前、誰だっけ?


「覚えてねぇのかよっ!!」


「あ、ごめん。顔は見覚えあるんだけどさぁ、名前が・・・」


「ほら!傭兵時代、同じ部隊で一緒だった・・・」


「思い出した!!ケンスケだ!!懐かしいなぁ!!」


「ふっ・・・ようやく思い出したか、破壊王め!!」


「馬渡さん・・・傭兵時代『破壊王』なんてコードネームだったんですか?」



『破壊王』。なんて凄そうな名前だろう。そんな仇名で呼ばれていた馬渡。
果たして聞いていいものか悩んだ久田須だが、思わず口に出してしまった。

だが・・・



「いいや。そんなコードネームじゃなかったよ」


「えええええええええっ!?」


「俺の事を『破壊王』って呼んでたのはアイツだけだよ」

「そ、そうなんですか?」

「いつの頃からか忘れたが、急に俺の事をそう呼び始めたんだ」

「ふざけるな!!貴様は俺の大切な物を破壊した悪魔じゃないか!!」



ケンスケと呼ばれた馬渡の元傭兵仲間は息を荒げ、狂犬の如き眼光で
馬渡に敵意の視線を向けている。

一方の馬渡は何故自分がこの男から敵意を向けられてるのかわからず
疑問に満ちた表情で視線を返している。

そして室内にいる医師、看護士たちは2人の話に割って入れるはずもなく
事の成り行きを黙って見守るしかなかった。



「なぁケンスケ。お前は俺を恨んでいるようだが、俺には心当たりが無い。
だが、これほどの大事を起こすという事は、よほどの恨みなんだろう。
もし俺に罪があるなら、喜んでお前の制裁を受けよう。だから・・・」

「だから・・・なんだ?」

「俺以外の他の医師や患者たちは解放してくれないか?」

「ふん、そうはいかん!貴様は侮れんからな。コイツらは人質だ!!」

「そうか。じゃあ俺は抵抗しない。だから教えてくれ。俺の罪を!!」

「貴様・・・!!」



ケンスケは歯を剥き出して怒りの表情を浮かべる。
今にも発砲しそうな殺気を感じ、久田須は震えた。


(馬渡さん、駄目ですよ・・・話してくれる雰囲気じゃありません・・・)


ケンスケには聞こえないような小さな声でヒソヒソと馬渡に耳打ちする。
だが、次の瞬間・・・



「いいだろう。教えてやる。あれは5年前、俺たちが同じ部隊に・・・」


「あれっ、語ってくれちゃうんですか?


思わず本音が口から出てしまう久田須。
その久田須をケンスケはギロッと睨んだ。


「こらっ!ヒヨッ子!!余計な事言わずに静かにしてろ!!」

今まで空気だった日輪井がヒソヒソ声で久田須を叱る。


一息ついたケンスケは、再び最初から語り始めた。





「俺の名は、ケンスケ=ファン・ガッツ。
由緒正しい家柄で、結構なおぼっちゃんなのさ。
俺の父親はフランスの貴族の当主だったんだが、
日本の青森に旅行に来た時、俺の母親と出会い・・・」



「あのぉ~・・・そんなところから語り始めるんですか?」


本来はボケ気質の久田須だったが、さすがにこれはツッコむべきと
判断し、恐る恐るツッコミを入れた。


ケンスケは「チッ!」と小さく舌打ちし、話を傭兵時代に戻した。



「5年前、俺と奴が同じ傭兵部隊にいた頃・・・奴は俺の大切な・・・
命の次に大切な宝物を・・・あろう事か、壊しやがったんだ!!」


先ほども言っていた、「馬渡が壊した」という言葉。
どうやらフランスの高貴な家柄の息子らしいので、もしかしたら
家宝のような宝物を馬渡が壊したのであろうか?
だが、当の馬渡の表情はまだ困惑に満ちている。
そのような宝物を壊した心当たりが無いのだ。


「う~ん、懸命に思い出してるんだが、そんな凄い物を俺が壊したとは
まったく記憶に無いんだが・・・それはどんな物だったのだ?」


「くそっ!ムカつく野郎だ!!まだ思い出せないのか!?貴様は・・・

俺の大切なアッガイを壊したじゃないか!!」



「・・・アッガイ?それがその宝物の名前なのか?」

「こんなに怒るって事は、きっと凄い宝石とかなんですよ」

「いや、でも・・・『アッガイ』なんて宝石、聞いた事あるか?」

「じゃあ宝石じゃなくて、彼の家に伝わる高級品とか?」



馬渡、久田須、日輪井の3人がヒソヒソと話し始める。
だが『アッガイ』という名前がわかってもまだ、その宝物の正体が
3人にはわかっておらず、ついにケンスケはブチギレた。



「ふざけんな!壊しただろうが!!俺のアッガイのプラモ!!」


「プラモ?・・・・・・ああ~、はいはい!!思い出した!!」


「馬渡さん、思い出したんですか?」

「ああ、コイツさ、ガンダムのプラモ作っててさ、ある日の朝、
俺に見せに来たんだよ。その・・・なんとかってプラモをさ。
で、俺が手にとって見てたら手が滑っちゃってさ・・・グシャって」


「そうだ!半年もかけて作った自信作だったんだぞ!!」


「だからアレは弁償したろ?代わりのプラモを買ってやったじゃないか」


「うるせえ!貴様が買ったのはガンダムじゃねぇか!俺が作ったのは
アッガイだって言ってんだろうが!!」


「だってどう考えても俺の買ったヤツのほうがカッコイイ気が・・・」

「アッガイを馬鹿にするなぁああああ!!」



静まり返る室内。
ケンスケの本気の目が周囲の空気を張り詰めさせる。
ここで最初に口を開いたのは、やはり馬渡であった。



「わかった。お前の怒りの理由も、俺への恨みもわかった。
だが・・・それだけの理由でお前はテロなんて起こしたのか?
一国の王妃まで狙って」


馬渡の言う事はもっともである。
たしかにケンスケには馬渡に対して恨みがあるようだが、だからと言って
一国の王妃を狙った意味は、まるでわからない。

すると、その質問に対するケンスケの返答はこうだった。



「テロぉ?王妃ぃ?何言ってんだ、この破壊王!!」


「「・・・・・・え?」」


「いや、そこのベッドに寝てるだろ?テンシブヤ王国の王妃で、
ポン=フスマーノが・・・お前が襲ったんじゃないの?」


「俺が王妃なんか襲って何の得があるんだよ!!」



ケンスケは自信満々に言い切る。
たしかにその通りではあるが、だが馬渡も負けじと言い返す。



「じゃあお前はこの病院に、そんな武装集団を引き連れて、
いったい何しに来たって言うんだよ!!」


「だから言ってんだろ!!アッガイ壊された復讐だっつーの!!」



どうやら本気のようである。
つまりケンスケ率いる武装集団の目的は、あくまで馬渡が狙い。
同じタイミングで病院に搬送されてきたポン王妃を襲った連中は
コイツらとはまた別の集団だったようである。

馬渡は大きく深い溜め息を一つつき、ケンスケに語りかけた。



「なぁケンスケ。まずは提案だ」

「なんだ?」

「そこのベッドで寝ている女性なんだが、さっきも言ったように
テンシブヤ王国のポン王妃だ。とても重要な人物だ。わかるな?」

「それで?」

「彼女はテロリストに襲われ、怪我をしてここに運ばれて来た。
一応、応急処置はしてあるが、ずっと放置していて良い状態じゃない。
だからまずは、ここにいる医師たちに彼女の怪我の処置をさせろ」

「まぁ、貴様がここから動かんのなら許可しよう」

「ありがとう。久田須くん、頼む」

「はい!」


久田須は急いでポン王妃を手術室へ運んだ。
馬渡はその後もまだ、淡々と言葉を続ける。


「さて、偶然だがお前たちはポン王妃がテロに襲われたその日に
同じタイミングでこの病院を襲撃した。これがどういう事かわかるか?」

「なんだ?何が言いたい?」

「要するに、お前らはテロの仲間だと間違えられるって事だよ」

「はぁ?なんで俺たちがテロなんか・・・」

「お前らの意思なんか関係ない。嘘だと思うなら窓の外を見てみろ」



ケンスケは言われた通り、そっとブラインドの外を覗いてみる。
すると外には、数え切れないほどのパトカー、トラック、警察官、
自衛隊員、そして武装をした外国人部隊がたくさんいる。


「おい!警官と自衛隊はわかるが、なんだあの外人部隊は!?」

「たぶん、テンシブヤ王国の自国のSP部隊だろうな」

「ええええ~っ!?じょ、冗談でしょ?あんな数・・・」

「お前らの人数じゃ、ひとたまりもないな。全員皆殺し」

「ど、どうしよう?どうすればいい?」


もう完全に怯えた子犬のような目になっているケンスケ。
何か助かる策があるなら、何にでもすがりつくといった顔だ。
そのケンスケの様子を見た馬渡。
これ以上無いくらい優しい笑顔を見せた。


「安心しろ。かつて同じ部隊で戦った仲間じゃないか。助けてやる。
お前の大切なア・・・アガ?・・・えっと、プラモを壊した罪も
償わなきゃならんしな」


「マッピー・・・!」


完全に馬渡に対する敵意を無くしたケンスケ。
馬渡の指示に従い、病院内にいる傭兵たちを集めた。


「よし、シナリオはこうだ。お前たちはポン王妃を襲ったテロとは
全く無関係だ。ポン王妃が撃たれ、ここへ運ばれる事を聞いた俺が、
この病院がテロに襲われないよう、かつての傭兵仲間に声をかけ、
ポン王妃の周辺を警護してもらうよう、俺が依頼した集団って設定だ」


「な、なるほど!・・・だが信じてもらえるだろうか?」

「安心しろ。俺が証言してやる。元・傭兵って名乗り出て・・・な!」

「すまん・・・助かるよ、マッピー!」


ちょうどその時、ポン王妃の手術をしていた久田須が出てくる。


「あ、馬渡さん!無事終わりました!命に別状ありません!!」

「ああ、ご苦労様。よし、それじゃ外の警官たちを中に通すか」



馬渡は病院の一階、玄関ロビーへと向かった。
ケンスケ達に「護衛集団っぽくしていろよ」と念押しし、
外の警官たちに事情を説明しに言ったのだ。

その馬渡の後姿を見て、ケンスケは目頭が熱くなるのを感じた。
一度は憎んだ相手ではあるが、これが戦友の絆というものか、と。
ヤツが戻ってきたら過去の恨みはキッチリと全て水に流し、
今夜は2人で仲直りの酒を飲もう。そう心に誓うのだった。


そんな思いに心を馳せていると、正面の廊下の奥のほうから
大勢の警官、自衛隊員などがコチラに走って来るのが見えた。

おそらくポン王妃の身を案じているのであろう。
一国の王妃なのだから当然である。

よく見ると、コチラに走って来る集団の先頭には馬渡の姿があった。
そして数メートル手前まで近づいて来たところで、叫んだ。


「警察の皆さん!!コイツらが犯人です!!」


「ええええええええええ~~~っ!!?」


数分後、暴れるケンスケ達を鮮やかな動きで拘束し、警官たちは
病院から去っていった。ケンスケの馬渡に対する呪いの言葉を響かせて。

そしてポン王妃の眠る病室周辺は、テンシブヤ王国のSP達が警護した。


病院内の休憩室、その一角にある喫煙コーナーで一服する馬渡。
その馬渡のところへ久田須が近づいて来た。


「馬渡さん・・・ケンスケさんは無事でしょうか?」

「さあ?王妃を狙ったテロなんだから極刑は免れないんじゃない?」

「ヒドイ・・・!さっきのケンスケさんへの言葉も嘘だったんですね?」

「子供の頃、『マッタリ、ハッピー』って呼ばれたって言ってたろ?
傭兵時代は逆に、『ハッタリ、マッピー』って呼ばれたもんさ」

「僕も騙されないように気をつけます」

「それがいい。本当に大変なのはこれからだし・・・な」

「え?さすがにこれ以上、急患が重なったりはしないんじゃ?」

「そうじゃない。ポン王妃を襲った本当の連中はまだ捕まってないからさ」

「あ・・・そう言えば。でももう、SPの皆さんが護衛してるし・・・」

「撃たれた時だって同じような護衛体制だったはずだろ」

「一体、何が起こるって言うんですか?」


馬渡はタバコを灰皿で消し、ポケットから新聞の切り抜きを出した。
そしてその切り抜きを久田須に渡して見せた。


「それが今のテンシブヤ王国の実情さ。王制廃止、民主化運動で
激しい内戦が起こり、王族は常に命を狙われているんだ。その王様が
この平和ボケした日本にのこのこやって来てくれた・・・」

「国内よりも狙われやすいって事ですか?」


時は来た!・・・・・・・・・それだけだ


「え?またそのセリフ・・・それって、どういう・・・」




ダァーーーーン!!


「!!?」


突然、病院内に凄まじい銃声が鳴り響いたのだった。


<第3話へ続く>


プロフィール

マッピー

Author:マッピー
マッピー著
『たまぁに本気でムラムラするブログの書き方』

1260円
フランス書院より
絶賛発売中!!

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